鼻先は鼻の形状を左右する重要な部分です。
鼻先が丸い状態、いわゆるダンゴ鼻には2つのタイプがあり、それぞれ改善方法が全く異なります。
まず脂肪などの軟部組織が多く鼻先が丸く大きな形をしている場合には、軟部組織を切除して鼻軟骨を縫縮する鼻尖縮小術を行ないます。
このようなケースに鼻尖縮小術を行なうと、正面から見たときの鼻先は細くなりますが、高さは改善されません。
スッと細く伸びた鼻先の突出感のことをprojectionといいますが、このprojectionを得るためには、不足している軟骨を補うことが必要です。
この場合、重症なケースや劇的な変化を望まれるならば、鼻中隔延長術を行ないますが、軽度の改善やナチュラルな変化を希望されるのならば、鼻先に耳の軟骨を移植する鼻尖延長術が良い適応になります。
「もう少しだけ鼻先を高くしたい」「自然な形で鼻先を細くしたい」とお考えのかたはご相談にいらっしゃってください。
1 | 軟骨を採取
耳から軟骨を適量採取いたします。耳のキズほとんど分からない状態になります。
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2 | 鼻先の皮下を剥離
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3 | 手術の終了
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手術時間 | 1時間 |
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傷跡 | 目立ちません。 |
入院 | 不要 |
通院 | 術後7~10日に糸を抜糸 |
麻酔 | 局所麻酔または静脈麻酔 |
日常生活 | 手術後1ヵ月間は鼻を強く押したり、こすったりしないようにしてください。 |
施術時間 | 1時間程度で終了いたします。 |
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傷跡 | 手術操作は鼻の穴の中からですので、皮膚にキズはできません。 |
麻酔 | 局所麻酔(ブロック麻酔併用)または静脈麻酔(手術中眠ってしまう麻酔法)のどちらかを選択できます。 |
入院 | 必要ありません。 |
通院 | 術後3~5日で移植軟骨を固定しているプルアウト糸を外します。 キズを縫合している糸は、術後7~10日に抜糸いたします。 その後は、術後1ヵ月と3ヵ月に定期検診を行ないます。 検診日以外でも、何か気になることや問題がある場合には、適時診察させていただきます。 |
入浴・ シャワー |
当日からOKです。傷口を濡らさないようにしてください。 |
メイク | 当日からOKです。(テープ固定部位は除く) |
その他 | 手術後1ヵ月間は鼻を強く押したり、こすったりしないようにしてください。 日焼け・強い紫外線に当たらないよう気を付けてください。 妊娠中のかたは、時期によっては手術を受けることができません。 |
その1 カウンセリングを重要視
ダンゴ鼻の改善手術にはいくつかの術式がありますが、鼻先の状態によって方法が異なります。
適応の無い手術法を選択してしまうと、効果が無いばかりか不自然な形になってしまいます。
“エーブ クリニック”では、術前カウンセリングで手術適応を決定することをとても重要視しています。
本当にこの方法で良い効果が得られるのか、満足いただける結果となるのか、それらのことをご手術の前に的確に診断することが大切です。
その2 効果的な手術方法
この手術を効果的に行なうためには、いくつかの重要なポイントがあります。
まず鼻先の高さを充分に伸展させるために、鼻尖部の皮下をある程度広範囲に剥離することが必要です。
次に鼻先を延長させる方向を、いろいろな角度から判断して正確に決定すること。さらに移植した軟骨が移動しないように、しっかりとした固定をすること。
皮膚が薄い場合には、軟骨の形がレリーフとして浮き出てしまうので、筋膜移植を併用する必要があること。
以上のことを考慮して手術を行なうことが大切です。一言でダンゴ鼻といっても、鼻先の形はそれぞれに異なるものです。
“エーブ クリニック”ではご状態に合わせた最適な方法で手術を行なっています。
その3 安心の無痛麻酔
“エーブ クリニック”では、麻酔科専門医の資格を持つ院長が責任を持って手術・麻酔を行ないます。
鼻の手術のときには、鼻の皮膚にいきなり麻酔の注射をするのはとても痛いので、左右の頬にブロック麻酔(三叉神経第2枝:眼窩下神経ブロック)を併用することで楽に手術を受けることができます。
また特に痛みに弱いかたや手術が怖いかたには、手術中に眠っていただくように、静脈麻酔で行なうことも可能です。
Q:鼻先を高くしたいのですが、どのような方法がありますか?
A:鼻先は血流不足に弱い部分です。異物を使用して伸展させると皮膚が壊死してしまう可能性があるため、鼻先を高くするときには軟骨や筋膜などの自家組織を移植いたします。
その際に、自然で軽度な変化をご希望される場合には、この鼻尖延長術(軟骨移植)が良い適応になります。
実際には鼻先が部分的に3mm程度高くなると、人に気付かれにくいようなマイルドな変化が得られます。
「もっとガツンと変わりたい」「5mm以上高くしたい」という大きな変化を望まれる場合には、鼻中隔延長術が必要になります。
Q:腫れが心配です。手術の後はどのくらい腫れますか?
A:この手術は鼻根部に手を加えることが無く、鼻先だけの手術操作になりますので、他の鼻の手術に比べて腫れは軽度で治まります。
主な鼻先の腫れや内出血は、1週間程度で改善いたしますが、腫れている部分はマスクでカバーできる範囲です。
術後鼻先には固定のためプルアウト糸とテープが付いていますが、通常3日後に外してしまいます。
ギプスの固定もしないので、術後は比較的楽な状態で過ごすことができます。
Q:軟骨は溶けて無くなったり、変形したりすると聞きましたが本当ですか?
A:軟骨に限らず脂肪や皮膚などを移植した場合でも、術後に組織の形が変化してくることがあります。
自家組織移植手術を行なうと、移植した組織の周囲に血管が新生されます。そこから酸素や栄養が移植組織に取りこまれて、組織はその形のまま生き残ることになります。
これを生着(せいちゃく)といいますが、生着する前に何らかの原因で血流不足になると、移植組織には酸素や栄養が届かないため部分的に細胞の壊死を起こします。
壊死した部分は脱落して溶けて吸収されてしまうので、その部分のボリュームが減ることになります。
通常3~6ヵ月の期間をかけて組織が生着して安定しますので、術後半年くらいの間は形が変化していく可能性があります。
それ以降の形状は変化することなく、生着した組織はそのままの形で残ります。
“エーブ クリニック”では、移植組織の生着率をUPさせるために、内服薬を中心とした術後療法を行なっています。
手術名 | 金額(税込) |
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鼻尖延長術(軟骨移植) | 275,000円 |