「鼻を高くしたい」「もっと鼻スジが通った鼻になりたい」という鼻の高さに関してのお悩みには、鼻骨骨膜下にシリコンプロテーゼを挿入して、鼻根部から鼻背部にかけて高くいたします。
異物を挿入することに対して抵抗があるかたは、ご自身の軟骨や筋膜を挿入する自家組織移植を行ないます。
また鼻先の皮膚は非常にデリケートなので、プロテーゼなどの異物を使用すると鼻先の組織が委縮してしまうことがあります。
鼻先の形を変化させるには、皮膚にダメージを与えないように、自家組織移植を行ないます。
さらに鼻は立体的な組織なので、1方向から見た状態だけではなく、多方面から見てバランスが良い形に整える必要があります。
また鼻の形状だけでなく、眉毛上隆起(眉毛の部分の出っ張り)や頬骨とのバランスなど、周囲組織との調和がとれていることも大切です。
1 | プロテーゼを挿入
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2 | 糸を固定
挿入したプロテーゼや軟骨の位置を安定させる必要があるときには、糸で固定いたします。
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3 | 手術の終了
皮膚を縫合して手術終了です。
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手術時間 | 30~60分 |
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傷跡 | 傷は鼻の中なので目立ちません。 |
入院 | 不要 |
通院 | 術後7日にキズを縫合している糸を抜糸 |
麻酔 | 局所麻酔または静脈麻酔 |
日常生活 | 手術後1ヵ月間は鼻を強く押したり、こすったりしないようにしてください。 |
施術時間 | 30分程度で終了いたします。 軟骨などの自家組織による隆鼻術の場合は、それに採取する時間(30分~1時間)が加わります。 |
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傷跡 | 手術操作は鼻の穴の中からですので、皮膚にキズはできません。 |
麻酔 | 局所麻酔または静脈麻酔(手術中眠ってしまう麻酔法)のどちらかを選択できます。 |
入院 | 必要ありません。 |
通院 | 術後7日にキズを縫合している糸を抜糸いたします。(プルアウト固定をされたかたは、手術から3日後に固定をはずします) その後は、術後1ヵ月と3ヵ月に定期検診を行ないます。 検診日以外でも、何か気になることや問題がある場合には、適時診察させていただきます。 |
入浴・ シャワー |
当日からOKです。傷口を濡らさないようにしてください。 |
メイク | 当日からOKです。 |
その他 | 手術後1ヵ月間は鼻を強く押したり、こすったりしないようにしてください。 日焼け・強い紫外線に当たらないよう気を付けてください。 妊娠中のかたは、時期によっては手術を受けることができません。 |
その1 カウンセリングを重要視
隆鼻術、鼻のプロテーゼの手術手技は非常に簡単です。単純に挿入するだけなら、手術時間も5分もかからないで終わってしまいます。
しかし重要なことは、そのかたに合ったバランスの良い鼻の形になるという確実な結果が得られることです。
“エーブ クリニック”では、術前カウンセリングで手術適応を決定することをとても重要視しています。
本当にこの方法で良い効果が得られるのか、満足いただける結果となるのか、そのことをご手術の前に的確に診断することが大切です。
その2 鼻の形状に合わせたオーダーメイドのプロテーゼ
隆鼻術を行なう場合に大切なことは、挿入するプロテーゼや軟骨の形が、置かれている下面(ベース)の形状にフィットしていることです。
鼻骨のカーブや鼻の軟部組織の形は人それぞれです。
プロテーゼの裏面がその下の面に密着していないと、後々プロテーゼが浮き上がってきて曲がってしまうことがあります。
“エーブ クリニック”では、特殊なグラインダーにより鼻の形状に合わせたプロテーゼを作成し、もとの鼻スジの面にジャストフィットした無理のない手術を施行しています。
その3 安心の無痛麻酔
“エーブ クリニック”では、麻酔科専門医の資格を持つ院長が責任を持って手術・麻酔を行ないます。
鼻の手術のときには、鼻の皮膚にいきなり麻酔の注射をするのはとても痛いので、左右の頬にブロック麻酔(三叉神経第2枝:眼窩下神経ブロック)を併用することで楽に手術を受けることができます。
また特に痛みに弱いかたや手術が怖いかたには、手術中に眠っていただくように、静脈麻酔で行なうことも可能です。
Q:プロテーゼは長い間ずっと入れていても大丈夫ですか?
A:手術後プロテーゼの周囲にタンパク質の被膜が形成されて安定いたします。(長期間経過すると、被膜にカルシウムが沈着することがありますが、外見的には変化がありません。)
ただし、鼻のサイズに合っていないものを入れると、皮膚がダメージを受けて赤くなったり、薄く変化したり、壊死を起こす場合もあります。
鼻のご状態に合った無理のないプロテーゼを挿入して、何か変化があった際に適切な処置をすれば大丈夫です。
Q:友人がプロテーゼの手術を受けて、鼻スジが曲がってしまいました。私もそうなる可能性がありますか?
A: 原因としては、
(1)手術手技に問題があった
(2)プロテーゼの形が合っていない
(3)術後の固定が充分でなかった
(4)もともと少し鼻スジが曲がっていたのがプロテーゼで強調された、
以上が考えられます。
(1)は術前に正確なデザインをして手術操作を正確に行なうことで回避できます。
(2)は厚さや長さだけでなく鼻のラインに沿った形のプロテーゼを入れることで改善できますし、(3)はテープ固定をしっかり行ない、場合によってはプルアウト固定を行なうことによって防ぐことができます。
(4)の場合はプロテーゼによって調節できる場合もありますが、斜鼻の矯正手術が必要になることが多いです。
術後のプロテーゼの曲がりに関しては、(4)以外はご心配ありませんので、まずはしっかりとした診察を受けら得ることが大切です。
Q:鼻を高くしたいのですが、どの程度高くすれば良いのか見当がつきません。人にバレない程度に変わりたいのですが、何ミリくらいの厚さのプロテーゼが良いですか?
A:まずは鼻のご状態をしっかり診察することが重要なのですが、周囲組織とのバランスを考慮することも大切です。
たとえば眉毛上隆起(眉毛の部分の出っ張り)や頬骨の前方への突出が著明な、いわゆる「ホリが深い顔立ち」のかたは、鼻根部がかなり高くても不自然にはなりません。
逆に顔全体がのっぺりして、凹凸が少ないかたが、鼻だけ高くなると違和感があります。
ご心配なかたは画像や注入によるシミュレーションを行なって、イメージを確認しておくと良いでしょう。
また何ミリが良いかというのも、ご状態によって全く異なりますが、一般的には厚さ2~3mmで軽度の変化、3~4mmで中等度、5mm以上のものを入れるとある程度強い変化を得ることができます。
隆鼻術
手術名 | 金額(税込) |
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シリコンプロテーゼ | 246,400円 |
自家組織移植術 | 495,000円 |
ヒアルロン酸注入 | 27,500円 |