乳房下垂、いわゆる垂れ下がったバストは、乳房の皮膚が弛緩してしまった状態です。
乳房下垂に対しては、このマストペクシーが効果的です。
加齢や妊娠・授乳、急激な体重減少などが原因で伸びてしまった余剰皮膚を切除して、乳輪・乳頭を含めた乳房組織を上方に移動させて、張りのある乳房にバストアップします。
いくつかの術式がありますが、“エーブ クリニック”では傷跡の目立ちにくいマストペクシーを行なっています。
下垂した乳房、ボリュームが無くなってしまった胸に対して、形よくバストアップをご希望される方はお気軽にご相談ください。
1 | デザイン
乳輪・乳頭を何cm引き上げるか、皮膚をどのような形で切除するか、そのための皮膚切開線を座った状態でデザインをします。
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2 | 乳房を適切な位置に固定
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3 | 手術の終了
乳輪周囲の皮膚を縫縮して終了です。
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手術時間 | 3時間程度 |
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傷跡 | 目立ちません。 |
入院 | 不要 |
通院 | 術後10~14日に抜糸 定期検診:1ヶ月後と3か月後 |
麻酔 | いずれかを選択 (1)硬膜外麻酔単独 (2)硬膜外麻酔+静脈麻酔 (3)全身麻酔 |
日常生活 | 手術後1ヵ月間は胸に強い刺激を与えないようにしてください。 |
施術時間 | 3時間程度で終了いたします。 |
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傷跡 | 切開線は乳輪周囲を第一選択としますので、キズ跡は目立ちにくいものなります。 (乳房下垂の程度が強い場合には、乳輪下にキズ跡ができる場合があります) |
麻酔 | マストペクシーの麻酔は、(1)硬膜外麻酔単独、(2)硬膜外麻酔+静脈麻酔、(3)全身麻酔のいずれかを選択して、無痛で安全な状態で手術を行ないます。 |
入院 | 必要ありません。 |
通院 | 通常は術後10~14日にご来院いただいて、キズを縫合している糸を抜糸いたします。 出血が多い場合には、ドレーン(血液を排出するための管)を挿入いたしますが、その場合には翌日にご来院いただいてドレーンを抜去いたします。 その後は、術後1ヵ月と3ヵ月に定期検診を行ないます。 検診日以外でも、何か気になることや問題がある場合には、適時診察させていただきます。 |
入浴・ シャワー |
当日からOKです。傷口を濡らさないようにしてください。 |
メイク | 当日からOKです。 |
その他 | 手術後1ヵ月間は胸を強く押したり、圧迫したりしないようにしてください。 日焼け・強い紫外線に当たらないよう気を付けてください。 妊娠中のかたは、時期によっては手術を受けることができません。 |
その1 カウンセリングを重要視
マストペクシーは乳房が下垂している状態を改善する術式になります。
しかしご状態によっては、「偽下垂」といってバストのボリュームが無くなっただけで、実際には下垂していないケースがあります。
この偽下垂の場合には、バッグやヒアルロン酸・脂肪注入による豊胸術が適応になり、胸を切開しなくても形の良いバストに改善することができます。
“エーブ クリニック”では、術前カウンセリングで手術適応を決定することをとても重要視しています。
手術前にご状態を診察させていただいて、正確な診断のもとに最適な術式を選択することが大切と考えています。
その2 効果的な手術方法
マストペクシーでは弛緩した皮膚を切除いたしますが、この際にキズ跡を目立たなくさせるためには乳輪周囲切開を行なうことが必要になります。(乳房下垂の程度が強い場合には、乳輪下にキズ跡ができる場合があります)
またバストアップを効果的に行なうためには、乳房組織(皮膚・皮下組織・脂肪組織・乳腺)を上方へ移動させるために、乳腺の下層を広範囲に剥離する必要があります。
剥離を乱暴に行なうと、出血・血腫・感染などの合併症を起こしますし、剥離範囲が狭いと乳房が移動されず、バストアップ効果がありません。
“エーブ クリニック”では、術後のキズを最小限にするために切開線のデザインを慎重に決定し、乳腺下層の剥離に注意を払うことによって、安全で効果のあるマストペクシーを行なっています。
その3 安心の無痛麻酔
“エーブ クリニック”では、麻酔科専門医の資格を持つ院長が責任を持って手術・麻酔を行ないます。
マストペクシーの手術は、乳腺の下層を広範囲に剥離いたしますので、局所麻酔単独では完全に痛みを取ることはできません。
マストペクシーの麻酔は、(1)硬膜外麻酔単独、(2)硬膜外麻酔+静脈麻酔、(3)全身麻酔のいずれかを選択して、無痛で安全な状態で手術を行ないます。
Q:マストペクシー手術後、妊娠や出産、授乳に影響はありませんか?
A:はい、問題はありません。
マストペクシーは弛緩してしまった乳房の皮膚を、余っている分だけ切除して取り除いてしまう方法です。
母乳を産生する乳腺組織は上方へ移動いたしますが、乳腺を切除してしまう訳ではありませんので、母乳の性状が変化してしまう、あるいは量が減ってしまうなどといった母乳への影響はありません。
また乳管やその付近の組織への操作はありませんので、母乳の分泌に対しても影響はありません。
Q:授乳後のバストアップを考えているのですが、同時にバストを大きくすることもできますか?
A:マストペクシーにバッグによる豊胸術を併用する場合には、乳腺の下層にバッグを挿入することにより、同時にバストのボリュームアップも可能です。
ヒアルロン酸や(幹細胞)脂肪注入による豊胸術は、マストペクシーと同時にはできません。
注入の場合には、マストペクシーの手術から2~3ヵ月経過した後が良いでしょう。
Q:右側だけが垂れてしまっています。片側だけマストペクシーをすることはできますか?
A:はい、できます。
元々バストに左右差があったかたや、授乳のときに片側の母乳の出が悪かったかた、また片側だけで授乳されていたかたは、片側だけ下垂してしまうことがあります。
その場合には、下垂している側だけのマストペクシーを行なうことがありますし、豊胸術を併用することもあります。
手術名 | 金額(税込) |
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マストペクシー(乳房吊り上げ術) | 924,000円 |