陥没乳頭は、乳頭基部が狭く乳頭が皮膚の下に埋まりこんだ状態です。
乳頭が陥没した状態を放置すると、乳腺からの分泌物が通常通り乳頭から分泌されず、乳管内に溜まって乳管が詰まってしまい乳腺の炎症を起こしますし、乳頭皮膚からの分泌物(汗、皮脂、皮膚の脱落など)が陥没しているポケットの中に溜まってしまうと細菌感染の原因になります。
また妊娠・出産後の授乳の際にも、乳頭が出ていないため、赤ちゃんは母乳を吸うことができません。
陥没乳頭は程度によってグレードがありますが、重症の場合は手術的処置が必要になります。
乳管を傷つけないように細心の注意を払って手術を行なえば、授乳機能に問題を残すことはありません。
1 | マーキング
仰向けになっていただき、乳頭基部の両端(時計の針で3時と6時の方向)に、小さな三角形をマーキングいたします。
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2 | 皮膚を剥離
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3 | 乳頭の確認
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4 | 手術の終了
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手術時間 | 1時間程度 |
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傷跡 | 目立ちません。 |
入院 | 不要 |
通院 | 10日前後に抜糸 定期検診:1ヶ月後と3か月後 |
麻酔 | 局所麻酔または静脈麻酔 |
日常生活 | 手術後1ヵ月間は胸に強い刺激を与えないようにしてください。 |
施術時間 | 1時間程度で終了いたします。 |
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傷跡 | 乳頭の基部に小さなキズができます。 3ヵ月程度、キズの部分が赤くなりますが、その後は目立たなくなります。 キズが気になる場合には、形成術や医療用アートメイクにより修正を行ないます。 他院で行なった手術後のキズに対しての修正も行なっております。 |
麻酔 | 局所麻酔または静脈麻酔(手術中眠ってしまう麻酔法)のどちらかを選択できます。 |
入院 | 必要ありません。 |
通院 | 手術から数日後に乳頭の吊り上げを解除し、10日前後に創部の抜糸を行ないます。 その後は、1ヵ月と3ヵ月後に、定期検診でご来院いただきます。 何か気になることや問題がある場合には、適時診察させていただきます。 |
入浴・ シャワー |
当日からOKです。 創部を濡らすことができるのは、抜糸以降になります。 |
メイク | 当日からOKです。 |
その他 | 手術後1ヵ月間は胸に強い刺激を与えないようにしてください。 日焼け・強い紫外線に当たらないよう気を付けてください。 妊娠中のかたは、時期によっては手術を受けることができません。 |
その1 戻らない手術法
陥没乳頭改善の手術は、乳頭基部を開き、乳管周囲の硬く縮んだ組織をリリースすることが重要です。
この剥離が充分でないと、再発して元に戻ってしまいます。
“エーブ クリニック”では、充分なリリースを行ない乳頭の下面に皮弁を留置させ、さらに吊り上げ固定を行なうことによって、後戻りの無い陥没乳頭の形成術を行なっています。
その2 乳管をキズつけない
乳管周囲組織を剥離する際には、乳管を挫滅しないように細心の注意を払って愛護的に処理をすれば、授乳機能に問題なく、手術は安全に行なうことができます。
その3 安心の無痛麻酔
“エーブ クリニック”では、麻酔科専門医の資格を持つ院長が責任を持って手術・麻酔を行ないます。
痛みに弱いかたや手術が怖いかたには静脈麻酔で行なうことも可能です。
Q:両方とも全く乳頭が出てこない状態です。手術が必要でしょうか?
A:陥没乳頭の程度によって、次のようなグレードがあります。
Grade 1:乳頭を簡単に指で出すことができるが、いずれまたもとに戻る。
Grade 2:ピンセットなどで引き上げることができるが、離すと陥没する。
Grade 3:手術によらなければ乳頭は出てこない。
ご質問されたかたの場合は、Grade 3のご状態であると推測されます。この場合は、手術が最善の方法になります。
Q:手術が恐いのですが、手術以外で改善方法はありますか?
A:上記に示したGrade 1~2のご状態でしたら、ニプレットという小型の乳頭吸引装置を使用することによって改善が期待できます。
個人差はありますが、6ヵ月程度の装着で効果が表れます。
Grade 3の場合は外科的手術の適応になりますが、乳管を挫滅しないように愛護的に処理をすれば、手術は安全に行なうことができます。
手術自体が恐い場合には、手術中に完全に眠ってしまう静脈麻酔を選択するのが良いでしょう。
Q:年齢的には何歳から手術ができますか?
A:乳房の発育途中に手術を行なった場合、結合組織が増殖して、陥没乳頭が再発する可能性があります。
乳房が完全に成熟してから、早くても思春期を過ぎてから、手術を行なった方が安全です。
手術名 | 金額(税込) |
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陥没乳頭形成術 | 308,000~396,000円 |