眼瞼下垂
眠そうな目を大きく、さらに顔全体の印象も変わります。
眼瞼(がんけん)とはマブタのことで、下垂(かすい)は垂れ下がった状態のことをいいます。眼瞼下垂とは瞼が下がって目が開きづらくなった、眠たそうな目の状態のことです。広い意味では、上眼瞼の皮膚のタルミや、神経麻痺によって瞼が開かなくなった場合も含みますが、ここでは「腱膜性眼瞼下垂」といって、瞼を持ち上げる眼瞼挙筋の先の挙筋腱膜が伸びてしまった状態のことを眼瞼下垂といいます。この場合は伸びてしまった腱膜を縫い縮めることが、治療の根本になります。眼瞼下垂のかたは瞼が下がっているため、普通に目を開けて前をみても、下の方の景色しか見えません。そのため前額にシワをつくって眉毛を持ち上げたり、顎(アゴ、あご)を突き出すようにして頭を後ろに反らしてモノを見るようになります。それによって、頭痛や肩・頚コリが出現するようになります。またいつも眠そうな顔をしていると、「やる気がない」などと思われて、仕事上の評価に支障を来たしたケースもあります。パッチリとした大きな瞳になることで、目元だけでなく顔全体の印象が良くなります。さらには目を開けるのが楽になり、これが原因で頭痛・肩コリを起こしている場合には、その症状も改善いたします。眼瞼下垂を改善する手術は、得られるメリットがたくさんある手術です。
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- 1.5時間程度
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- OK
こんな方にオススメです
- 人から「眠そうな顔をしている」といわれる。
- 眉毛が上がって、前額のシワが気になる。
- 特に夕方になると、目を開けてモノを見るのがつらくなる。
- 頭痛や肩・頚のコリが強い
眼瞼下垂の手術法
眼瞼下垂の手術は、(A)皮膚を切開して行なう方法と、(B)瞼の裏側から行なう方法があります。皮膚のタルミがある場合は皮膚切除が必要になるため、皮膚側から行なう(A)上眼瞼切開+タッキング(挙筋前転)を行ないます。タルミがないかたで皮膚にキズをつけたくないかたは、(B)結膜側挙筋タッキング法を施行いたします。
(A)上眼瞼切開術+挙筋タッキング法(挙筋前転術)- まず椅子に座った状態で余剰皮膚・タルミの状態を診察し、二重のラインと皮膚切除幅をマーキングいたします。
- 仰向けになっていただき、皮膚切除量を再度確認してから麻酔をします。
- マーキング(デザイン)したラインに沿って切開をして、余分に存在している皮膚・皮下組織を適量切除します。
- 脂肪が多いかたは、隔膜(脂肪が入っている袋)を切開して脂肪を摘出いたします。
- 眼窩脂肪の奥には眼瞼挙筋の腱膜が存在していますので、これを剥離いたします。
- 眼瞼下垂の状態に応じて、挙筋腱膜を瞼の先端にある瞼板に縫合固定し、眼瞼挙筋を縫い縮めるタッキングを行ないます。これによって瞼の開きが大きくなります。
- 左右ともタッキングを行なった後に、瞼を開けていただいて左右のバランスを確認いたします。
- 皮膚を縫合して終了です。
- まず椅子に座った状態で眼瞼下垂の状態を診察し、上眼瞼を引き上げるポイントをマーキングいたします。
- 仰向けになっていただき、麻酔をしてから、粘膜保護のためのコンタクトレンズを装着いたします。
- 瞼を裏返して、粘膜を切開いたします。麻酔が効いているため、この時点で痛みはありません。
- 眼瞼挙筋の先の挙筋腱膜を剥離いたします。
- 挙筋腱膜を瞼の先端にある瞼板に縫合固定し、眼瞼挙筋を縫い縮めるタッキングを行ないます。これによって瞼の開きが大きくなります。
- 瞼の開きを確認します。状態が良ければ、粘膜を縫合して終了です。
手術のポイント
- 瞼の開きだけを大きくする場合は、(B)の結膜側挙筋タッキング法でOKですが、二重瞼をつくる場合や、皮膚のタルミを取る場合は(A)の上眼瞼切開術+挙筋タッキング法が適応になります。
- ご状態によっては、腫れが引いた段階で、微調整の修正手術が必要になる場合があります。
- 上眼瞼切開術+挙筋タッキング法を行なった場合には、手術から5~7日後に皮膚を縫合した糸の抜糸があります。抜糸が終わればアイメイクOKです。キズあとは2~3ヵ月の間は赤みがありますが、それ以降は白く細い線状のキズになって、ノーメイクでもほとんど分からない状態になります。
- 麻酔は瞼の皮膚に注射をして行なう局所麻酔、あるいは手術中眠ってしまう静脈麻酔のどちらかを選んでいただくことができます。 (⇒「麻酔」のページをご覧ください)
“エーブ クリニック”のこだわり
- その1 腫れない手術法
- 結膜側挙筋タッキング法では皮膚切開をしないため、術後の腫れは僅かです。上眼瞼切開術+挙筋タッキング法を行なった場合でも、止血操作を充分に行なえば、術後の腫れを最小限に抑えることができます。腫れの状態によって、改善のための内服薬を多種類備えております。
- その2 効果的な手術法
- 結膜側挙筋タッキング法は、瞼の開きを大きくする方法です。瞼の皮膚がタルんでいる場合や、睫毛内反症(逆さまつ毛)がある場合には、瞼の開きが大きくなっただけでは睫毛に皮膚が被さってしまい、かえって目を開くのがツラい状態になってしまいます。このような場合は、上眼瞼切開術+挙筋タッキング法を行なうことで、効果的に目の開きが良くなります。
- その3 安心の無痛麻酔
- “エーブ クリニック”では、麻酔科専門医の資格を持つ院長が責任を持って手術・麻酔を行ないます。痛みに弱いかたや手術が怖いかたには静脈麻酔で行なうことも可能です。
診療の流れ
- STEP1 予約
- お電話0120-558-896もしくはご予約専門フォームよりご予約をお取りください。
- STEP2 受付
- 予約いただいた受診日にご来院ください。受付でご要望をお伺いいたします。
- STEP3 カウンセリング
- 院長が責任を持ってカウンセリングをいたしますので、お聞きになりたいことを何でもご相談ください。瞼のご状態を診察した後、的確な診断のもとに、患者さまのご状態に合った方法をご提案いたします。
- STEP4 デザイン
- 手術する部分を正確にマーキングいたします。これをデザインといいますが、これでお目元の形が決定してしまうので厳密に行なう必要があります。
- STEP5 麻酔
- 麻酔は瞼の皮膚に注射をして行なう局所麻酔、あるいは手術中眠ってしまう静脈麻酔のどちらかを選んでいただくことができます。
- STEP6 手術
- 手術中は瞼を軽く閉じてリラックスしてください。途中何回か瞼を開いていただきますが、手術器具が直接見えてしまうことはありません。恐怖心が強いかた、極度に緊張してしまうかたは静脈麻酔で行なうほうが良いでしょう。
- STEP7 リカバリー
- 手術直後はベッドでお休みいただき、瞼を10~15分程度冷却いたします。腫れが気になるかたは、この時点で腫れ止めを追加することも可能です。静脈麻酔を受けられたかたは、さらに30分~1時間程度お休みいただきます。
- STEP8 術後カウンセリング
- ご帰宅されてからの注意を説明いたします。手術から5~7日後に抜糸を行ないます。その後は1ヵ月後と3ヵ月後に定期検診がありますが、何か気になることや問題がある場合には、適時診察させていただきます。
手術に関して
施術時間 | 結膜側挙筋タッキング法は、1時間程度で終了いたします。上眼瞼切開術+挙筋タッキング法の手術時間は1.5時間程ですが、眼瞼下垂のご状態によっては多少長くかかる場合がございます。 |
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傷跡 | 結膜側挙筋タッキング法はキズができません。上眼瞼切開術+挙筋タッキング法を行なった場合、手術後3ヵ月程はキズの赤味が強い時期がありますが、軽くアイメイクをすることでカバーできます。その後は白色のキズになり、ノーメイクでも目立たなくなります。 |
麻酔 | 局所麻酔または静脈麻酔(手術中眠ってしまう麻酔法)のどちらかを選択できます。 |
入院 | 必要ありません。 |
通院 | 上眼瞼切開術+挙筋タッキング法では、手術から5~7日後に抜糸を行ないます。手術から1ヵ月後と3ヵ月後に定期検診があります。何か気になることや、問題が生じて処置が必要な際には適時診察させていただきます。 |
入浴・シャワー | 当日からOKです。傷口を濡らさないようにしてください。 |
メイク | 当日からOKです。 ※上眼瞼切開術+挙筋タッキング法の場合、手術部位(アイメイク)は抜糸後からOKになります。 |
その他 | 手術後1ヵ月間は瞼を強くこすらないようにしてください。 日焼け・強い紫外線に当たらないよう気を付けてください。 妊娠中のかたは、時期によっては手術を受けることができません。 |
料金
手術名 | 料金 | モニター募集 | |
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眼瞼下垂 | 片目 | 264,000円 | - |
両目 | 440,000円 | ○ |
※料金表記につきましては、税込表記となっております。
よくあるご質問
- Q:以前二重の手術(埋没法)をしたのですが、よく眠たそうだといわれます。目を大きくしたいのですが、どうすれば良いですか?
- A:いくつかの原因が考えられます。二重の手術を行なった場合、あまり二重の幅を広く取り過ぎると、かえって目が開きにくくなります。また元々眼瞼下垂があった場合にはさらに眠たそうな目になってしまいます。瞼のご状態を診察して、眼瞼下垂や睫毛内反(逆さまつ毛)の有無を確認してから、ご状態に適した改善方法を選択するのが良いでしょう。
- Q:結膜側挙筋タッキング法の場合、眼球はキズつきませんか?
- A:手術中はコンタクトレンズを装着して、眼球を保護します。また粘膜を合わせる糸は、下層を中縫いしますので、結膜の中に埋め込んだ形になります。瞼の裏側(粘膜の表面)に糸が出ることがないので、眼球にキズがつくことはありません。